投資の神様と言われるウォーレン・バフェット。彼は2020年にゲイツ財団のCEOに対して、「ABC」について警告したと言われています。
巨大組織にとっての脅威は、「傲慢(Arrogance)」、「官僚主義(Bureaucracy)」、「自己満足(Complacency)」だとしており、このABCを「企業のがん」と呼んでいました。
バフェットは、ゲイツ財団に330億ドルを寄付しているだけに、このABCに気をつけるようにと言いたかったのかもしれません。
研修で組織についてのセッションを行うときには、「勝ち続ける強い組織の条件とは」というテーマで議論します。
議論の結果として、バフェットが警告するABCそれぞれの対義語が、勝ち続ける強い組織のキーワードになることがよくあります。
組織は結局のところ人の集合体です。組織を構成する一人一人が、このABCというがんにかからないように、そしてできればその対義語に象徴される健全な心構え、具体的には「謙虚さ」や「成果(実力)主義」といった考え方を持つ人々であるようにしたいものですね