企業のリーダーシップ研修では多くの場合、アクションラーニングを行います。アクションラーニングについて不慣れな企業が多いため、どのように行うかという方法論や注意点などについての講義と、”肩慣らし”として方法論の最初の段階を、半日程度かけて行います。
方法論は何通りかあり、そのクライアントに適したものを使うようにしていますが、通常はその説明と適用のための時間を十分にもらえないことが多いので、簡易版で実施することになります。
一方、アクションラーニングについて、じっくりと取り組んでほしいというクライアントには、マッキンゼー式問題解決の方法論を踏まえて説明し、演習をするようにしています。その概要は、以下の通りです。
ステップ1 問題定義
ステップ2 問題分解
ステップ3 優先順位付け
ステップ4 作業計画
ステップ5 分析
ステップ6 統合
ステップ7 ストーリー伝達
それぞれのステップについてのポイントは以下の通りです。
1 意思決定者のニーズを満たすために、どのような問題を的確に定義するか?
2 どのように問題をばらばらに分解し、検討すべき仮説を立てるか?
3 やるべきこと、やるべきでないことの優先順位をどのようにつけるか?
4 どのように作業計画を策定し、分析作業を割り当てるか?
5 認知バイアスを避けながら、どのように問題を解決するための事実収集と分析を決めるか?
6 洞察を引き出すために、どのように調査結果を統合するか?
7 どのように説得力のある形で伝えるか?