変化を促す要素

人や組織に変化を促す要素は、Crisis、Adapting、Anticipatingだと言われています。

Crisisは危機に直面した場合などで、危機を回避するために、あるいは危機に対応するために変化しなくては、大変なことになってしまいます。否応なく変化が求められるというパターンですね。

Adaptingは、環境や競合他社などが変化したことに対応するというパターン。企業は環境変化対応業です、などという研修の決まり文句があります。

これはどちらかと言えば、受動的な変化になります。ただし受動的とは言っても、それさえできなければ、やがて人や組織も淘汰されてしまいますので、変化しなくてはなりません。

Anticipatingは、未来を予測して変化するというパターンで、能動的な変化と考えて良いでしょう。

多くの企業は、Adaptingすれば良いと考えているところが多いようですが、それでは「後追い型」の経営になってしまいます。

市場や顧客といった外部環境などの変化に対応するということは、変化が先に起こっているわけです。

将来の変化を見越して、競合他社より先に変わってしまえば、競争優位を築くことになるでしょう。

Anticipatingは能動的変化と言いましたが、さらに突き詰めれば、これより上位の行動は、変化を作り出すということになるでしょう。

自らが競争優位となるような変化を作り出すことができれば、デファクトスタンダードを築くことができて、長期的な競争優位性を保持することが可能になります。

2025年08月09日